
WEBサイトについて
「海の恵みを、未来へつなぐ」というスローガンを起点に、「海」「海洋資源」を中核となるキーワードとして据え、メインカラーには深みのあるブルーを採用しました。
ブルーは、信頼性・安定感・本質的な価値を想起させる保守的な色であり、特にBtoBのビジネスシーンにおいて、誠実で堅実、そして長期的に信頼できる企業姿勢を視覚的に伝える効果があります。
また、この深いブルーは主力商品であるマグロをはじめとした海産物の自然な色味を引き立て、素材そのものの魅力を際立たせます。過度な演出に頼ることなく、鮮度や旨味を想起させる“シズル感”をさりげなく演出し、味覚や食感へのイメージ喚起につなげています。
BtoB向けサイトとして、情報の探しやすさと理解のしやすさを最優先に設計。
少ないクリック数でユーザーが求める情報へスムーズに到達できる、明瞭で整理されたサイト構造とし、華美な装飾はあえて抑えました。視認性・可読性・操作性を重視することで、訪問者がストレスなく情報を把握でき、企業としての信頼感や安心感を自然に感じられるデザインを目指しています。

ポスターについて
豊洲市場に掲出するポスターについて、企画構成からデザイン、コピーライティング、印刷までを一貫して担当しました。
本企画では、まず「豊洲市場という空間で、情報がどう見られ、どう見落とされているか」を起点にデザイン設計を行っています。
事前に現地取材を行い、掲出予定場所の照度や色環境、来場者の動線や視線の高さを確認したところ、市場内は全体的に照明が暗く、建物内に色味がほとんど存在しないことが分かりました。加えて、来場者の多くは仕入れ目的で商品を見ながら歩くため、視線は自然と下向きになり、壁面に掲出された情報は「意識しなければ視界に入らない」状況にあることも判明しました。
そこで本ポスターでは、情報量を極限まで削ぎ落とし、「一瞬で視界に割り込むこと」を最優先に設計。暗い空間の中で最も強いコントラストを生む真っ赤な背景と、遠くからでも判読できる大きなフォントのみで構成し、キャッチコピーはあえてシンプルでストレートに「鮪だけじゃない」という一言に集約しました。このコピーは、下向きがちな視線の先に飛び込む“違和感”として機能させることを狙ったものです。
「マグロの会社」という既成イメージを瞬時に裏切ることで、通行中の来場者の思考を一度止め、米川水産様の事業の広がりへと意識を向けさせる導線をつくっています。
視認性、可読性、そしてメッセージの即時理解。
豊洲市場という特殊な環境条件を踏まえ、装飾やビジュアル表現に頼るのではなく、色・文字・言葉の力だけで勝負した、企業の認知をアップデートするための「強い一撃」として機能することを目的とした広告表現となっています。


催事用バナーとのれん
江戸時代の日本橋に栄えた「魚河岸」の流れを汲み、昭和10年の東京中央卸売市場・築地市場開設当初から、80余年にわたりマグロ専門の仲卸問屋として事業を続けてきた米川水産様。その長い歴史の中で培われてきたのは、単なる経験の蓄積ではなく、世代を超えて受け継がれてきた“プロの目利き”の技術と、市場から揺るぎない信頼を得てきた確かな実績です。
こうした米川水産様の歩みと本質的な価値を視覚的に表現するため、日本の食文化と深く結びついた「マグロ」という存在そのものに着目しました。マグロは単なる商品ではなく、江戸前文化や寿司文化とともに育まれてきた、日本人の食卓と精神性に根差した象徴的な食材です。
そこで、歴史の重みや職人の矜持を感じさせる和のテイストをデザインの基調として採用。過度な装飾や流行的な表現は避け、余白の使い方、落ち着きのある配色、静かな強さを感じさせる構成によって、長年培われた目利きの技術と誠実な仕事ぶりを表現しました。
CLIENT | |
DIRECTOR / PLANNER | EMI TSUBAME |
COPYWRITING | EMI TSUBAME |
BACK-END | PRUNUS.Co,Ltd. |